ベテランから若手まで4名のエンジニアたちが、入社理由や現在の仕事、現場で感じるやりがいを本音で語る座談会。
ロケット開発やフライトシミュレーター、航空機設計など、多彩な業務の裏側には、地道な技術と人との信頼関係がありました。
大手メーカーの開発現場で成長を重ねる社員たちのリアルな声から、航空宇宙業界の魅力と東航エンジニアリングで働く価値に迫ります。
MEMBER PROFILE
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M.N.
勤続年数:12年(ジョブリターン制度利用)
所属部署:航空宇宙機器開発課
担当業務:ワイヤーハーネス設計関連業務 など -
Y.S.
勤続年数:11年
所属部署:航空機設計・品証課
担当業務:固定翼シミュレータ関連業務 など -
T.S.
勤続年数:6年
所属部署:航空機設計・品証課
担当業務:VRコックピットイメージの作成・説明 など -
M.H.
勤続年数:1年
所属部署:宇宙・試験・民間機課
担当業務:H3ロケット技術資料作成 など
THEME 01
東航エンジニアリングに入社した理由と現在の仕事について
Y.S.
もともと父が宇宙開発事業に関わっていました。それで私自身も航空系の専門学校に通っていたので漠然と「航空業界」に就職しようとは考えていましたね。その後、就職するときに父におすすめの会社を教えてもらったら東航エンジニアリングの名前が出てきたんです。また、当時父と一緒に働いていた派遣の方が東航エンジニアリングの社員でしたので仕事の話を聞いて「面白そうな会社だな」と思ったことが入社のきっかけです。
M.N.
実は私もYさんと同じ専門学校に通っていまして、就職先には航空機関連の設計分野に進みたいと思っていました。そこで学校の先生に相談をしたら東航エンジニアリングを勧められたというのがきっかけですね。「第一線の現場で働くには間違いなくいい会社だよ」と話していたのが印象に残っています。後は「完全週休2日制」というのも大きなポイントでした。
T.S.
私は工学系の大学に在学していて、就職先も機械工学系を考えていました。「技術力のある職場で腕を振るいたい」と思っていたので、工学関連の会社を調べているうちに、大手の現場に派遣されている東航エンジニアリングの存在を知ってここに決めました。「ここなら1番自分のやりたいことができる可能性が高いな」と思って。
M.H.
小さいころから宇宙に興味があって、就職先も宇宙開発の企業に決めていました。最初は別の会社に就職して、そこで2年間働いていましたが、あまり宇宙開発の仕事には関われませんでした。そこで転職活動を始めたのですが、東航エンジニアリングの人から「うちだったら宇宙開発の仕事はすぐにできるよ」と言われたので、改めて転職先に選びました。
Y.S.
今は宇宙開発に関わることが出来て満足してるよね?
M.H.
はい。H3ロケットの試験や発射に立ち会って、機器の性能の評価などを行っています。皆さんはどんな仕事をしていますか?
Y.S.
私は主にフライトシミュレーター関連ですね。シミュレーターの技術的な内容を、知らない人に向けて分かりやすく説明する資料を作成するのが主な業務です。
T.S.
私は無線系統の機器チェックや、新しいコックピットのVR作成も担当しています。コックピットが改修されて計器などの位置が変わる場合、操縦士の位置からちゃんと見えるかという検証に使われていますね。
M.N.
私の担当は主にワイヤーハーネスの設計ですね。ケーブル類や端子を束ねたもので、様々な機器の基礎部分を担う重要な部品です。
THEME 02
今までの仕事で感じた
「やりがい」はなんですか?
M.H.
私はやっぱりロケットの打ち上げに立ち会った時ですね。自分が機体の評価に関わって、実際のデータも見ているロケットが無事に打ち上がって成功した時はすごく感動しました。
Y.S.
思わず泣いてしまうくらい?
M.H.
はい。実際には泣く寸前で耐えましたけど(笑)。でも現場で打ち上げの瞬間を見て周りの方の拍手を聞いた時には、こみあげてくるものがありました。
T.S.
私の場合は仕事でのギャップがやりがいに繋がりました。「航空業界」については大きなチームで進めていくイメージがあって、大勢の人が意見を出し合って機体を作っていくものだと思っていました。実際には自分の判断や決断といったものが結構ダイレクトに機体に反映されることが多く、意外な感じがしました。その分責任も感じますけど、やりがいも大きいですね。
Y.S.
お客様から評価されるのもやりがいを感じますね。シミュレーターなどの資料を説明するときには、先方の一番偉い方にお会いすることがよくあります。本当にレッドカーペットを歩いているような方がいるんですよ。そういった方に対して、説明を行うのはすごく緊張しますが、そこで「いい資料だね」とおっしゃっていただくとやっぱりやりがいを感じます。もう本当にドキドキしますが(笑)。
M.N.
私の場合は、構想設計から2年かかったプロジェクトを進める中で、エンジニアさん達の衝突を乗り越えて納め終わった時ですね。やっぱりエンジニアの方たちって自分のプライドと意見がしっかりとあるからぶつかり合うんですよ。
Y.S.
それはすごい。乗り越えるためのMさんなりの交渉術とかはありましたか?
M.N.
とにかく双方の話を聞いて、そのなかで「この意見はOK,この意見はダメ」というのを自分の中でまとめてプロジェクトの参加者全員に提案して合意をとるようにしています。意見の調整は大変ですが、無事にまとまった時にはやりがいを感じています。
THEME 03
派遣先で働くことについて
不安を感じたことはありますか?
Y.S.
Mさんはまだ派遣先で1年目なんだよね。何か不安に思うことはある?
M.H.
実は私の派遣先に当社の先輩が派遣されていたので、何か不安に思うことがあればすぐに聞けるという環境でした。だからむしろ安心して働けましたね。派遣に行く前も先輩社員から「あそこは優しい人が多いから大丈夫だよ」ってアドバイスをもらっていたので不安はありませんでした。
Y.S.
なるほど、確かにうちの社員はいろんな派遣先に出ているからね。航空宇宙関連の現場だったら先に派遣されている先輩社員に出会う確率は高いと思います。そういえばTさんも私のいた現場に派遣されてきたよね?
T.S.
はい。あのときは大変お世話になりました(笑)。私の場合も、Yさんを始め多くの先輩社員が派遣先にいたので、安心して働けました。何かあった時に「大丈夫?」と当社の先輩が声をかけてくれる環境が整っていると思います。
M.N.
その通り。だから私は他の会社に派遣されることに対して何も不安はありません。分からないことがあっても周りの人に聞けばいいんです。そうやって成長した結果、派遣先の社員さんやメーカーさんから私の意見を求められることがあります。その人たちが私の技術や知識を信頼してくれているという実感と、自分の成長を同時に感じられるので嬉しいですね。
T.S.
確かにそうですね。私も派遣先で「この分野は君に任せられる」というポジションになっていくと、とてもやりがいを感じますね。
Y.S.
その話は実は私のやりがいにも関わっています。派遣先で私が担当していた無線機器系統をTさんに引き継いでもらったんですが、彼に知識を教えていくうちにどんどん成長していって、「もう一人で大丈夫だな」という姿を見た時はやりがいを感じました。もうひとつ派遣先で印象に残ったのは、私自身の担当がプロジェクト業務に変わったことです。今まで機器の設計という分野にだけ集中していたのが、これからは機器全体の内容を把握しなければならない。自分の視野が一気に広がったのに加えて「これからどんなことが出来るんだろう」という可能性を感じました。
THEME 04
「航空宇宙業界」の仕事について、
入社前と入社後でギャップは
ありましたか?
Y.S.
先ほども話しましたけど、私は父が航空宇宙関連の仕事をしていたので、ある程度仕事に対して「機械いじりがメイン」というイメージがありました。ところが実際にはシミュレーターの資料作成やお客様への説明など、事務的な業務が結構多かったのはギャップですね。お客様に説明するには自分が資料の意味を理解していないと話にならないので、入社してから外国の資料を読み解くために、英語と国語の勉強をかなりしなければなりませんでした。
M.N.
私も結構ギャップを感じました。航空宇宙っていうとすごく大きな機体の設計や開発に携われると思ってスケールの大きな仕事を想像していたんですが、私の担当するワイヤーハーネスは毎日コツコツと進める地味な仕事なので(笑)。でもこういう地味な仕事が機体作りの基礎になるので非常に重要な仕事なんです。それに、この仕事を続けているうちに、自分にはこういうコツコツ続ける仕事が向いてるっていうことも分かってきました。隠れた特性を発見した気分です。プライベートでは3日坊主なんですけどね(笑)。
M.H.
わたしもMさんと同じで、宇宙開発ということですごくスケールの大きな仕事を想像していましたが、実際は細かい仕事の積み重ねだということにギャップを感じています。担当しているH3ロケットの評価シート作成は本当に細かい項目が多く、最初に見た時は、「こんなにチェックしなければならないんだ」とビックリしました。ですが、ロケットが正確に打ちあがるためには一つひとつの項目について細かい根拠が求められます。そのために細かいチェックが欠かせないことは今では十分に理解しています。
M.N.
私はその細かい作業が趣味みたいになっています(笑)。
T.S.
私は先ほど言った「思ったより自分に仕事の決定権がある」ことがギャップであると同時にやりがいになっています。航空業界は乗っている人の命を預かる失敗のできない仕事なので責任は大きいですが、他の業種では経験できないと思うので「唯一の仕事」という特別感はありますね。
THEME 05
東航エンジニアリングの
「ここが良い」という
ポイントを
教えてください
Y.S.
社員教育にはかなり力を入れていると思います。航空宇宙の技術的な知識をしっかり教えてくれるのはもちろんですが、それ以外の分野でも、会社のサポートで通信講座を受けることが出来ますから。
T.S.
私はそれでコミュニケーション能力を大きく伸ばしてもらいました。入社して業務をこなしていくうちに他部署との交渉力が自分には足りないと痛感するようになったので。そのため会社からのサポートを利用してコミュニケーション力の通信教育を選んで受講することにしました。結果として、他部署の方と話す時に作業期限の調整や妥協点を探るときに非常に役立っていますね。言葉の選び方やどういったアプローチの仕方が重要かというのを学んで、日々の業務に活かしています。
Y.S.
やっぱりコミュニケーションは重要だと思うんですよ。私たちの派遣先は職人肌みたいな技術者の人が多いので、そういった人たちの持つ技術や情報を手に入れるにはコミュニケーション力がカギを握っていると思います。会社でもその重要性が分かっているので、社員が「周りとあまり話が出来ていないな」と感じたら他の社員が「もっとコミュニケーションをとった方が良いよ」と声をかけることが出来る環境を作ってくれていると思います。そういったところは働いている人間としてありがたいと思いますね。
M.N.
そうですね。当社の社員の特徴として「技術とコミュニケーションのバランスがとれている」というのはあると思います。派遣先に深く関わって技術力を発揮するだけじゃなくて、ちゃんと周囲とコミュニケーションをとれる、みたいな。多くの企業さんがうちの会社を選んでくれるのも、「社員一人ひとりが信頼できるから」というのが大きいと思いますね。
M.H.
私は頼りになる先輩が多いのが良いところだと思っています。仕事で覚えることが多すぎてパニックになりかけている時にある先輩から「今は点と点の知識で良いからね」と声をかけてもらったんです。「そのうちに自分の中で点と点がつながって知識が深まるから」と言われて「そうか、まずは点だけでも覚えておこう」って楽になりました。先輩に感謝しながら、業務に役立つ知識をため込んでいる最中です。
M.N.
私は働きやすさというか、社員の意見を積極的に聞いてくれるのはありがたいと思っています。実はここで12年間働いていましたが、一度育児に専念するために退職しました。その後で会社からもう一度働いてほしいというリクエストを受けて1年で復職したんです。その時に自分の不安要素をなくすために会社とは何度も話し合いをして、私の出した条件を受け入れてもらって復職を決意しました。
Y.S.
どんな条件を出したんですか?
M.N.
「下の子が小学校6年生になるまでは残業しない」という条件です。前に退職した理由は「会社に重点を置きすぎて家庭をおろそかにしているな」と感じたからなので、ここは譲れませんでした。結構強気で主張したんですけど、受け入れてくれたので感謝しています。
T.S.
「上の方々に対して相談しやすい」というのは僕も感じています。ちょっと悩み事があったときでも、課長クラスの人たちに気軽に相談できるのはありがたいですね。
Y.S.
ものすごく大きい会社だと上の方たちと話すだけですごく時間がかかってしまうけど、当社は程よい人数なので(笑)。社内の風通しはかなりいいと思います。
THEME 06
学生へのメッセージをお願いします
M.N.
「航空宇宙は特別な知識を持った人だけが関わる業界」というイメージがあるかもしれませんが、実際には多くの人の地道な技術の積み重ねで安全や信頼を支えています。関われるチャンスは意外に多いと思うので「少し興味があるな」と思ったらその気持ちを大事にして挑戦して欲しいと思っています。
T.S.
就職活動で感じる大きな壁の一つは「希望している業界の大手企業に入るのは難しい」ということ。ただ、当社みたいに「派遣」という形で大手企業の現場に関わる道もあると思っています。僕自身が「どうしてもこの業界で働きたい」と思って入社したので、学生の方には最後まであきらめないで欲しいですね。いろんな仕事の形を探して、チャレンジしてみてください。憧れの現場への近道は、意外なところにあったりしますから。
M.H.
元々宇宙開発がやりたくてこの業界に入ったのですが、最初の会社では思うような仕事が出来ずに残念に思っていました。その後で「やりたいことができる」と聞いて当社に入り、やっと宇宙開発に関わることが出来たので今は本当に幸せです。だから学生の皆さんには、やりたい仕事に就くことを最後まであきらめないで欲しいと思います。
Y.S.
今の時代は色んな業界で大きな変化が起きていると思いますが、航空業界というのは将来にわたって絶対に潰れることのない業界の一つです。しかも当社はその中で大手企業の開発現場に深く関わっているので、将来的な不安は少ないと思います。航空業界に興味があれば、まずは踏み込んで、いろんな会社に話を聞きに行って欲しいです。もしよければ、その中で当社を選んでくれたら嬉しいですね(笑)。
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